顧客のリテラシーレベルと顧客のリスク許容度

知識や経験が少ない人にほど「リスクの捉え方」を伝えるべきだ。

資産形成に向けて投資が必要とされている人は、知識や経験が少なく、リテラシーの低い人が圧倒的に多いことは、仕方がないことである。今まで、お金に関する教育を受ける機会はほとんどない。これは学校においてもである。社会に出ても、自ら進んで、学習しようとしない限り、その機会を得ることはない。少し前の世代は、投資をしなくても生活に支障がなかったのであろう。近年、金融教育の重要性が広く認識されてきたことにより、環境は変わりつつある。しかし、まだ金融に対する考え方のギャップは存在する。

では、投資に対する経験値が高い人と、投資の知識や経験が少ない人では何が違うのか。それは、リスクに対する捉え方が最も大きな違いである。これは、「リスクを理解しているか、していないか」ということと、「リスクをコントロールすることができるかどうか」のふたつである。投資に慣れている人は、価格変動などのリスクに対する触感を持っている。また、リスクを知ると、何らかの対応を行おうとする。この判断がいいとは限らないが、なんらかの行動することにはなれているようだ。投資したことがない人や理解が浅い人は、「投資のリスクは安定してはなく、想定以上の大きさとなる」ことへの理解や、「株式はどのくらいの価格の変動があるか」という感覚が弱い。また、判断も行動もできないし、できることを前提に考えるべきでもない。

投資リスクへの理解が弱く、リスクコントロールに向いていない人は、リスクをどう捉えればよいのか。それは、大きめの投資リスクを想定し、潜在的なリスクの大きさも考慮することである。