顧害のリスク許容度

許容リスクとは、人が受け入れられる損失の大きさであるということである。いくらくらいのお金を投資に回せるのかを把握するためには、「投資対象のリスク」に加え、個人の「許容リスク」が大切になる。例えば、いくらの蓄えがあれば、いくらまでの損失可能性を受け入れられるのかの金額が、その人の許容リスクである。この許容リスクについて目安を持つことはとても重要だ。「投資に回すお金と投資対象のリスク」が許容リスクの範囲内ならば、人生設計を損失せず、安心して投資できる。

日本の投資教育において大切なことは、一つは個人の許容リスクを把握することである。それは、資産形成において投資することと、自分のマネープランを両立させるための、接点が許容リスク把握することである。収益を目指すものが投資だが、お金の増減は投資対象の価格が変動することだ。つまり、投資に回したお金は、蓄えただけ着実に増えていく預貯金から、価値が変動してしまう不確実なお金に変わってしまう。一方、お金をどのように計画的に管理していくのかは、人生の将来的なものを想定して考えるのが、マネープランである。

投資の「不確実性」とマネープランの「計画性」は相いれないものである。ここに、資産形成における投資について、アドバイスする難しさがある。その課題を解決するのが、顧客の許容リスクを把握することにある。顧客の人生設計に支障を来さないお金の大きさが把握できれば、投資による損失の可能性をその範囲内に抑えることにより、人生の計画性を大きく損なうことなく、投資による資産形成に励むことができるからだ。投資によって損失の可能性を、受け入れることができるお金が、許容リスクである。