自己責任は冷たい?

近年では何かにつけて自己責任が問われる場面が増えてきました。
しかし、自己責任という言葉は、責任を負うべき人が自ら使うよりは、他人から指摘されるほうが多いように思われます。
何か負の結果が生じた時に、「それは自己責任だよ」と言われれば、それで全てが終わってしまいます。
ですから、自己責任という言葉が無秩序に踊る社会には冷たい印象を持つことが多いのではないでしょうか。
一方、金融リテラシー向上の必要性を声高に叫ぶのは、「治安が悪化しているから空手を習え」と言うことに例えられるかもしれません。
しかし、空手の達人であっても、駅のホームの最前列に立って電車を待っている時に、急に後ろから押されたら、踏みとどまることは難しいのではないでしょうか。
ですが、武道の嗜みがない人でも、最前列に立たないことでそうしたリスクは避けられます。
実は、リスク管理というのは、これと同様のことなのです。
”読み”や”書き”に関する議論の前に、リテラシーの前提となる健全な価値観や心構えを養っておくことが大切なのです。
それが、お金に関する人間としての器とも重なるからです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です